親子留学するには、学校選びは慎重に
E.Fさん
(20代後半・1年間・語学留学)
- まずは簡単な自己紹介からしていただけますか。
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2013年の年末に、当時5歳だった息子と一緒にメルボルンにきました。
息子は最初の数ヶ月間幼稚園に通ってから、今は日本語のバイリンガル教育を行っている公立の小学校に、私はシティの語学学校に3ヶ月ほど通ったあと、ホームスグレン校で一般英語を勉強しています。
- 留学をしたきっかけは。
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息子には日本ではインターナショナルスクールの幼稚園に通わせていたのですが、小学校となると近くにそういう学校がなくて、せっかく英語も身についてきたのにもったいないと思い、思い切って海外に目を向けてみました。
メルボルンには友達もいたし、治安もいいし天災もほとんどなく、親子で住むにはいいかなと思いました。
- 留学の続きは?
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最初、日本国内のエージェントに何軒か問い合わせしてみたんですが、手数料だけで何十万って聞いて、そんなに必要なのか?少し疑問に思って、メルボルンの現地エージェントにホームページから連絡を取ったんですね。
メールで何度もやりとりして、子供もいるという話もして、結局そこでイチ押しの、シティにある語学学校に1年の入学申込みをしました。
シティだと何かと便利だろうということになって。
子供の学校については、自分で手続きをしました。
現地の友達が力になってくれて、息子の学校近くの家を借りることができました。
- そして始まった生活は?
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いざ学校生活が始めると、毎日が運動会でした。
朝、学校へ息子を車で送ってから、近くの駅で車を停める場所を必死で探して、シティまで電車通学です。シティの学校なので駐車場もなくて、しかも授業開始が8時半と早くて、遅刻して出席率が悪いと学生ビザが取り消されるので、毎朝必死でした。
毎日遅刻ギリギリで電車が遅れるとアウトなので、ストレスいっぱいの日々でした。
1年の学生ビザを取ってきたのに、この先やっていけるかなと心配になっていたときに、たまたまインジョイのページをウェブで見つけたんです。オーストラリア人の友達が薦めてくれていた「ホームスグレン」という学校の中に日本語で相談できるオフィスがある!
ここなら学校の中に駐車場があるから、毎朝の駐車場探しや電車の遅延から解放される!
しかも、何か困ったときは学内で相談にのってもらえる!急に目の前が明るくなり、すぐに電話をして、学校を見学させてもらいました。
シティの学校は、オフィスビルの中にありましたが、こちらは広大な敷地を持つ州立の学校だけあって、駐車場だけでなく、図書館やカフェテリア、ジム、保育園などの設備も整っていて、まさに海外でのキャンパスライフというイメージでした。
学校を変えることは、当然、前のエージェントや学校にも止められましたが、3ヶ月もストレスフルな生活が続いていたので、勇気を出して押し切りました。こちらの学校の申込みは、こちらでやってもらったのでスムーズでした。
- 新しい学校はどうでしたか?
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実際に学校を変わってみると、さらにいい理由がたくさん見つかりました。
まずは、先生の質ですね。
プロフェッショナルって感じで、教え方が上手だなあと感心しました。
生徒さんの年層も広くて、私と同じく子育て中や経験者も多いので、子供の話も気軽にできるし、先生もそんな親の大変さを理解してくれているのがすごく嬉しかったです。
また施設面でも、構内に保育園もありますよね。
小さなお子さんのいる親にとってすごくありがたいと思います。それから、さらに嬉しいことが、母子ともに州立の学校なので、休みが一緒なんですよね。
10週間勉強したら、2週間の休みがあるんですけど、この休みを利用して、日本に帰省もできます。これは、シティの語学学校にいたときは至難の業(わざ)でした。
それから、学校の相談だけでなく、運転免許の書き換えとか、家でネズミが出たときの対処法とか(笑)、日常で起きる小さな相談にも気軽にのってもらえてます。いまこうして振り返ってみると、やっぱり無理をしてでもこの学校にしてよかったとしみじみ思います。
- 息子さんの留学もうまくいってますか?
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来る前から英語はしゃべれると思ってましたが、さらにグングン英語力が伸びてきて、こちらも驚いてます。
友達もたくさんできて、言葉の壁はないみたいですね。そのうち英語は息子に頼るようになりそうです。
- 親子留学を考えている親御さんに何かアドバイスは
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子連れで留学は、もちろん大変ですけど、その分たくさん得るものはあると思います。
メルボルンはとても住みやすくて、オーストラリア人はとてもフレンドリーなので、いろんな友達もできますし、息子と来たおかげでたくさんのママ友、パパ友(?)もできました。
まずは短期で訪問して、雰囲気だけでも味わってみたらいいかもしれませんね。
そうしたらきっと、もっと長く居たくなると思います。
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さすがにEさん、頑張られているだけあって、いろんな体験をされています。私たちでも気がつかなかった、親子留学するうえでの貴重なアドバイスをたくさんしていただいて、まさに目からウロコでした。これから、Eさんをはじめ、もっともっと親子留学を目指す親御さんたちを応援させていただきたいと思います!