マリコラム

2013年04月24日(水)

摂氏27度

オーストラリアの夏を代表する花、「ボトルブラシ」!

 

 

 

東日本大震災の年のお盆に日本に帰省したときは、

いつにも増して、暑い夏に感じられた。

 

私自身、久しぶりの日本の夏だったこともある。

 

大阪のユースホステルで、留学合宿という行事に参加したが、

会場となった会議室は冷房が入ってるにもかかわらず、汗ばむほど暑い。

室温を確認すると、摂氏 27度。

 

なるほど、これが省エネ対策の奨励温度か…….納得。

 

これから留学する学生たちを前に、明るく元気に行きたいところ。

蒸し蒸しするけど、そこは気力で乗り切れた。

 

東京に移動して、ちょっと贅沢に東京の夜景が一望できる高層ホテルに一泊。

セレブ気分で部屋に入ると、信じられないほど暑くて、高級感が一気に吹っ飛んだ。

室温をチェックすると、なんと同じく 27度。

当然ながら、奨励温度に設定されていた。

 

キツイ。 大阪では我慢出来たのに ……

 

日本の出張を無事終えて、季節が逆さまの真冬のメルボルンに戻って来る。

冷気の心地よさもつかの間、徐々に寒さが身に沁みる。

3週間ぶりにジムへ直行、といっても、目指すはサウナ。

 

ちなみにこちらのサウナは水着着用だ。

 

日本の温泉みたいに身体の芯まで暖まりたくて、

期待して水蒸気の中に……

 

アレ? 

全然熱くない。 むしろ肌寒さまで感じる。

せっかく汗をかきたくて来たのに、震えててどうする?

 

室内計の温度を腹立たしくチェックすると、やはり 27度。

 

 

 

当然、湿気や着てる服に左右されることは理解できる。

でも、それにしても、

同じ温度が、ここまで違って感じられることにショックを受けた。

 

違ってるのは、自分の期待感だ。

自分の心持ちが体感温度を決めているということか….

 

鳥肌をさすりながら、サウナの中で考えた。

なるほど、これは思い当たることがある。

 

 

 

日本人が海外に出るとき、

海外の温度をどう期待するかによって、

その体感温度は確実に違ってくる。

 

たとえば、自分の英語が全然通じない、とか

相手が言ってることが全く理解できない、

という同じ状況の中で、

大変なのが当たり前という覚悟がある人、

こんなはずじゃなかったと落ち込む人では、

その温度差は大きい。

そして、その後の生活は全然変わってくる。

 

前者は、前に立ち向かう。

後者は、後ろにのけぞる。

 

同じ問題を突きつけられて、

それを成長のチャンスと信じて挑戦するのと、

自分の不運を嘆いて立ち止まるのでは

まったくベクトルの方向が違うのだ。

 

もちろん、海外に出なくても

日常の中にでも大変なことはいくらでもある。

 

でも、大変だからこそ、人は大きく変われる。

だから大変という字は、大きく変わるって書くんだろう。

 

そんなことを考えてるうちに、

サウナの温度も上がってきた気がして、

温度計を見ると、

 

相変わらず27度で、笑った。

 

 

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投稿日時:2013年04月24日(水)11:03 AM

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