マリコラム

2015年09月09日(水)

チャンピオン最大の敵。

Champ1

 

朝は2日おきにジムに出かけて、

帰り際に、受付で新聞をもらってから出勤します。

 

そこから1時間近い通勤の間、

以前ここにも書きましたが、

カーラジオで世界情勢やオーストラリア事情を聴いています。

ここのところ、シリアの難民問題が心配ですが、

 

今朝のニュースのキーワードは、

ずばり「メンタル・イルネス」でした。

つまり「心の病」。

 

 

 

オーストラリアはスポーツ大国で、

なかでもフッティと呼ばれる

全身使える格闘技的フットボールが大人気です。

今年から、その最終戦のために公休日を設けたくらい。

10月2日が今年から休みになります。

 

そのフッティの一流選手は、まさに国民的英雄。

 

その頂点に立つ一人、10ミリオンの男、

チャンピオンの異名を持つ選手が、

なんと、「メンタル・イルネス」と闘病中、

しかも、軽い癲癇(てんかん)もあって、

次の試合から休戦と発表したのです。

 

 

 

いよいよ決戦近い季節に、チームの主力選手を失う

かなり大きな痛手です。


 

彼が所属するチームは、彼の回復に向けて

全力のサポートを表明、

「心の健康は、体に健康と同じく、いやそれ以上に大切だ」

と発表してました。

 

フィアンセで、モデルの女性は、

テレビ収録の予定で日本に向かっていましたが、

その連絡を空港で聞き、泣き崩れていたそうです。

 

cham

 

そんなニュースを聞きながら、信号待ちで、

助手席に置かれた新聞に目をやると、

やはり、このニュースが一面でした。

 

それにしても、前回の「いじめ議員」のニュース、

今回の、「精神病のスター選手」。

 

日本のマスコミなら、

新聞の一面どころか、なかなか表に出にくいニュースです。

政治や経済も大切ですが、こちらも、
人間としての根幹のニュースなんですけどね。

 

 

心の病に苦しんでいる人は一体どのくらいいるのでしょう。

もっともっと普通に「ちょっと風邪気味なんだ」くらいの感覚で、

オープンになれたら、これは大げさじゃなくて、

人類の大きな前進だと思います。

 

 

オーストラリアでは、

みんなの英雄、国民的スターが、

「これまでで最大の敵」と戦ってる

と新聞で言ってます。

 

そういう勇気こそが、

チャンピオンの資質なのかも。

 

いや、「勇気」というか

自分が仕事を休む理由を公表し、理解してもらう。

ごくごく普通のことなんですよね。

 

 


このページの情報

投稿日時:2015年09月09日(水)9:52 AM

最近のエントリー

お問い合わせはこちら

↑ページ上部へ戻る

お問い合わせ・お申込み

Phone:+61 (0)3 9209 5722
Fax:+61 (0)3 9209 5708

お問い合わせはスカイプでも受け付けております。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

c/- holmesglen Moorabbin Campus
488 South Road
Moorabbin,VIC 3189 Australia
Ph:+61 (0)3 9209 5722 Fax:+61 (0)3 9209 5708

Copyright(c) engjoy Australia All rights reserved.