2012年01月13日(金)
「無敵の国際人」のすすめ
この食べ物はダメ、この人とは合わない。……人間誰しも多少の好き嫌いはある。でも、環境がすべて自分に合わせてくれることを期待していたら、海外で暮らす意味がないよね。
違う環境の中に自分を置いて、違う文化の中でやっていくわけだから、日本にいるときのような居心地を求めていたらやっていけない。
違っていて当たり前と腹をすえ、そのうち、その違いを楽しめるようになったらしめたもの。そしてその楽しむコツがつかめたらチャンス!その人は、どんな環境にいても適応できるという「無敵の国際人」になれる可能性大。
「無敵の国際人」とは、場所を問わず、どこでも自分らしく楽しく生きていける人のこと。まずは自分が環境に溶け込もうと努力すること。そこからすべてが始まる。
これは、実は、日本にいても役に立つ才能。社会に出ると、会社の上司は選べない。ましてやサービス業に就けば、お客さんも選べない。 「この上司は自分と合わないから変えたい」「このお客さんは苦手だから担当したくない」というわけには当然、いかないよね。
だからこそ、今、自分を鍛えよう。慣れない環境、言葉、人々、文化の中でぶち当たる問題、悩みは、すべて自分の心の器(うつわ)を大きくしてくれるチャンス。それを解決しながら、悩みながら、器の大きな自分になろう。
留学中、たくさんのハードルが待ち受けているはず。でもどんなハードルがあったって、それを飛び越えられるような、強いジャンプ力があれば大丈夫。海外に出ても、社会に出ても、きっとそれが自分を助けてくれるはず。
物やお金は盗まれることがあっても、自分でつけた力は、誰にも盗まれない。一生、自分の宝になる。今がその、自分だけの宝をつくる時代。困って当然、悩んで当然。悩みがあるのが生きてる証拠。どうか逃げないで、すべてチャンスととらえて、ぶつかってみよう。
下からマリコラム解説:なつかしの第一号! この時点ではコラムを連載するという発想はまったくありませんでした。授業内容はちなみに「オーストラリアでの銀行口座開設」という、かなり実用的なものでしたが、到着したばかりの学生たちに一刻も早く伝えたいことをプリントの最後にちょっと書いてみました。「無敵の国際人」は最後の授業の号に再登場し、このコラムのキーワードになってます。 |