2015年05月28日(木)
英語の海でクジラに出会う。
いきなりですが、
英語を海にたとえたとしたら、
そこで泳ぐ魚たちは、英単語でしょうか。
ビーチに立って、はるか水平線を眺める。
七つの海をすいすいと泳いで、
いつか対岸へ、世界へとたどり着きたい。
そんな夢を胸に英語を勉強し始めます。
まったく話せないうちは、
ビーチで日光浴。それで満足したりして……
危ない危ない、英語への意欲も失せそうです。
水はしょっぱいし、波もあるし、あきらめるのは簡単。
水際をいったりきたり、浅瀬でも会える魚は、
“Hello”、"Good morning!” なんて簡単な単語たち。
これらはいつもの常連たち。カワリバエがないですね。
ちょっと頑張って泳いでみると、
今日は新しい魚たちにも会えました。
息継ぎは大変だけど、アップアップしながら
また会いに行ってみます。
図鑑でしか見たことのない、いろんな魚たちと会うために。
少しずつだけど、不恰好なりに泳ぎも身についてきてる気がします。
もっともっと深い海へ、
私はもぐっていく。 泳いでいく。
あきらめずに何度も何度も英語の海へ
飛び込んでいくうちに、
いろんな魚たちと出会い、海の中の楽しさを知りました。
なんとなく人魚ほどじゃないけれど、泳ぎも自然になってきたような。
そして、あるとき、
私は出会ったのです。
海の王様に。
思いがけないことでした。
まさか、本当にクジラに出会えるなんて。
こんな私が、海を渡っていけるなんて、
七つの海を自由に行けるなんて。
________________
学生時代に、試験勉強で
仕方なく始めた英語かもしれません。
単語帳を丸暗記するつもりが、気がつけば夢の中。
英語なのに、なんで公式とかあるわけ?!
とため息をついた『クジラの公式』。
あの時代から十数年、いやもっと経った
あるロンドンでの昼下がり、
行きつけのカフェで英字のローカル紙を読みながら、
ふと、目にした英文に、釘付けになりました。
それが、あのクジラの公式だったんです。
なんか目から鱗じゃないですが、
いままでやってきた受験英語とか試験英語とか、
すべてが報われた気がして
ジワジワ感動の波が押し寄せてきました。
「クジラさん、やっと会えましたね。 あなたは普通に泳いでいたんだね」