マリコラム

2014年06月27日(金)

ワールドカップと留学生

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日本を熱風で巻き込んだ、ワールドカップが

早くも幕を閉じた。

 

本当に申し訳ないことに、

ワールドカップの模様はニュースダイジェストでしか見ていない。

 

オーストラリアも出場していたけど、

こちらも早々と負けてしまったので、

早くも話題はテニスやオージールールに移ってる感じだ。

 

サムライジャパンの面々のエピソードや、

試合展開の予想など、

日本のメディアならきっといろんな特集を組んで

カップ熱を上昇させていたに違いない。

 

ちなみに私にとっての

ワールドカップの関連情報源は、

日本の友人や卒業生たちがFACEBOOK上でアップしたものが

ほぼすべてだ。

 

それだけでも、ワールドカップへの期待や興奮、

今回の、無念や悔しさはじゅうぶん伝わってくる。

 

 

 

確か10年くらい前からだと思う。

 

メルボルンにやってきた学生たちから、

「こっちでサッカーできるスポーツ施設はどこですか」

「こっちのチームに入るにはどうすればいいんですか」

というような質問をされるようになったのは。

 

 

それから私たちも、学校周辺のスポーツ施設を探したり、

現地のサッカーチームを調べたりするようになった。

 

最近では、到着して1、2ヶ月経ったころには、

こちらのチームで一緒にプレイを始めた、とか

自分たちでチームを作った、

という声も聞けるようになった。

 

英語を使って共通の趣味で楽しむ、

これは英語を学ぶ最高の方法だ。

しかもスポーツなら、なおのこと。

 

だから当然、この流れは大歓迎だ。

スポーツを通じて得た仲間の絆も

留学中の宝になるに違いない。

 

こうして、日本を離れても、

日本のサッカー人気上昇の気運は

毎年やってくる留学生たちを通して感じることができる。

 

そんな中のワールドカップ。

 

予選敗退の結果を知って、

「残念だね」

と漏らした私に、隣のデスクの亮子さんが

「まあ、歴史が違うからね」

と軽く言い放ったとき、

ある遠い記憶が、

まるで電光石火のごとく突然よみがえってきた。

 

 

 

それは私がオーストラリアに来る前、

イギリスに語学留学していた時代に一気にさかのぼる。

 

 

 

イギリスだけにクラスメートは、ヨーロッパ勢がほとんど。

スペイン人、イタリア人、トルコ人、メキシコ人、

コロンビア人、ブラジル人、

確かそんな面々だったと思う。

 

自己紹介を終えて、初めての授業に入った。

そして忘れもしない、ランチ休憩に突入のとき、

スペイン人の男子が突然叫んだのだ。

「これから外の芝生でサッカーするぞ!」と。

 

その掛け声とともに男子はみんな、

「待ってました!」と言わんばかりに、彼に続いて走り出した。

まるで約束してたかのように。

 

その光景が、私には不思議で仕方なかった。

 

休憩が終わり、リンゴをかじりながら、

熱気とともに教室に戻ってきた男の子たちに、

「みんな友達だったの?」

と聞いてみたら、

「いや、 いま友達になった!」

と笑顔で答えのだ。

 

かなりキザだったけど、

悔しいくらいさわやかだった。

 

 

 

 

初めて来た国で、

到着直後から、誰ともかまわず、

超自然にサッカーを始めてしまう人たち。

―― その日、私の中でインプットされた知識。

 

サッカーについて、まったく門外漢の私が、

ワールドカップについて触れるつもりはなかったけど、

「歴史が違う」と言われたら、

確かにそうかもしれない、という記憶はある。

いや、歴史というかカルチャーかな。

 

 


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投稿日時:2014年06月27日(金)8:30 AM

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